あのお店は・・・☆7
サロン・ド・テのオーナーは、特に美人というわけではないが、そういう月並みな基準を超えた、何か凄みのあるオーラのようなものが確かに全身から放たれていました。
「これはただ者ではない」と直感した私は、注文をし終えた後、Y子さんにいろいろと質問した。
当然ながらこういう際にはとても便利な日本語を駆使して・・・。
「あの女って一体、何者?」
「ね、そう思うでしょ。ちょっと素敵よね。ここの店長なんだけど、雇われなんだかオーナーなんだか、それはわかんないわ」
「あなたとしゃべったりするの?」
「うーん、ちょっと興味はあるみたいよ。だってほら、私がこんなんでしょ。この女、一体何者って向こうの方でも思っているみたいで、いろいろ聞かれたわよ、パリへはビ・シネスですかとか、東京の方ですか、とか・・・」
「そお、で、なんて答えたの」
「ほら、あたしこのとおりフランス語が上手じゃないから、いろいろ説明するのめんどくさくって、適当にごまかしといたわよ。もしも今日なんか聞いてきたらあなたちゃんと答えてよ」
といわれても、何を答えたらいいんだろう・・・と思っていたところへ、お茶とお菓子をトレイに載せて、彼女がこちらへやってくる。