あのお店は・・・☆2
友人は、年齢のわりには驚くほど引き締まった体をしており、とりわけ脚は、(特にその年代の)日本人には珍しく、細く筋っぼく、ひざの小さなきれいな脚だった。
そういう体に、彼女はサソローランのスーツとか、エルメスのジョッパーズというようなものを身につけ、頭はいつも全然おばさんぽくないショートだった。
「あなたはいいわねえ、仕事もあって、かっこいいわねえ」
と、彼女にいわれるたびに、あなたこそ、優雅でユニークで、すごくかっこいいじゃない、と私はY子さんのことを密かに敬慕していたのです。
何しろ「仕事」とか「結婚」は頑張れば(そして妥協すれば)何とか手に入るものだが、Y子さんのような「優雅な個性」は、生得と育ちの賜物で、凡人が努力したってなかなか得られないものだからです。