あのお店は・・・☆1
その店へ初めて私を連れていってくれたのは、年上の日本人友だちのY子さんだった。
生まれてから一度も「仕事をした」
という経験がなく、かといって誰かの奥さまでもなく、つまりまったくの自由人、本当の意味での独身貴族として、Y子さんはその頃、好きなパリで気ままなホテル暮らしをしていました。
地方都市の大地主の一人娘として何不自由なく育った彼女は、お茶やお花の師範の免状を持ち、女子大時代はボーリソグ(その当時、異常に流行っていた)の選手として全国大会の決勝まで進み、プロからのスカウトもあったというつわものです。